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半七捕物帳(36)冬の金魚

半七捕物帳(36)冬の金魚

著者: 岡本綺堂

朗読: 竹原てん

総朗読時間:1時間10分02秒

ジャンル:推理・ミステリ・サスペンス・ホラー,歴史・時代小説

サンプル試聴:
【内容紹介】
岡本綺堂による時代推理小説

五月のはじめに赤坂をたずねると、半七老人は格子のまえに立って、稗蒔売の荷をひやかしていた。わたしの顔をみると笑いながら会釈して、その稗蒔のひと鉢を持って内へはいって、ばあやにいいつけて幾らかの代を払わせて、自分は先に立って私をいつもの横六畳へ案内した。
「急に夏らしくなりましたね」と、老人は青々した小さい鉢を縁側に置きながら云った。

※本作品中には、今日からすると不適切な表現が見られますが、作品の時代背景と著者の意図を尊重し、そのままの形で配信いたします。

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目次

  • 半七捕物帳(36)冬の金魚
    朗読時間:1時間10分02秒

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著者情報

岡本綺堂

劇作家、小説家。本名は敬二、別号に狂綺堂。イギリス公使館に勤めていた元徳川家御家人、敬之助の長男として、東京高輪に生まれる。幼くして歌舞伎に親しみ、父の影響を受けて英語も能くした。東京府立一中卒業後、1890(明治23)年に東京日日新聞に入社。以来、中央新聞社、絵入日報社などを経て、24年間を新聞記者として過ごす。この間、1896(明治29)年には処女戯曲「紫宸殿」を発表。岡鬼太郎と合作した「金鯱噂高浪(こがねのしゃちうわさのたかなみ)」は、1902(明治35)年に歌舞伎座で上演された。江戸から明治にかけて、歌舞伎の台本は劇場付きの台本作家によって書かれてきたが、明治半ばからは、坪内逍遥ら、演劇界革新の担い手に新作をあおいだ〈新歌舞伎〉が台頭する。二世市川左団次に書いた「維新前後」(1908年)、「修禅寺物語」(1911年)の成功によって、綺堂は新歌舞伎を代表する劇作家となった。1913(大正2)年以降は作家活動に専念し、生涯に196篇の戯曲を残す。コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ物を原著でまとめて読んだのをきっかけに、江戸を舞台とした探偵小説の構想を得、1916(大正5)年からは「半七捕物帳」を書き始めた。

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朗読者情報

竹原てん 竹原てん

長いこと声のお仕事をしてきました。
朗読を学んでから芝居を学び、現在は朗読と芝居が自然に融合した作品を目指しています。

聴く人のイメージをかき立てるような朗読をお届けしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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