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女生徒

女生徒

著者: 太宰治

朗読: 井田愛里紗

総朗読時間:2時間6分26秒

ジャンル:文学・詩歌

サンプル試聴:
【内容紹介】
太宰治による小説

あさ、眼をさますときの気持は、面白い。かくれんぼのとき、押入れの真っ暗い中に、じっと、しゃがんで隠れていて、突然、でこちゃんに、がらっと襖をあけられ、日の光がどっと来て、でこちゃんに、「見つけた!」と大声で言われて、まぶしさ、それから、へんな間の悪さ、それから、胸がどきどきして、着物のまえを合せたりして、ちょっと、てれくさく、押入れから出て来て、急にむかむか腹立たしく、あの感じ、いや、ちがう、あの感じでもない、なんだか、もっとやりきれない。

※本作品中には、今日からすると不適切な表現が見られますが、作品の時代背景と著者の意図を尊重し、そのままの形で配信いたします。

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目次

  • 女生徒
    朗読時間:2時間6分26秒

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著者情報

太宰治

津軽の大地主の六男として生まれる。共産主義運動から脱落して遺書のつもりで書いた第一創作集のタイトルは「晩年」(昭和11年)という。この時太宰は27歳だった。その後太平洋戦争に向う時期から戦争末期までの困難な間も、妥協を許さない創作活動を続けた数少ない作家の一人である。戦後「斜陽」(昭和22年)は大きな反響を呼び、若い読者をひきつけた。

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朗読者情報

井田愛里紗 井田愛里紗

声優。アトミックモンキー所属。

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レビュー

  •  太宰治は小説で読んでいるとパッとしない作品が多いのですが、朗読を聴いていると素晴らしい作品に変わります。太宰治と宮沢賢治の作品は、朗読されることを意図して創作されたような気がします。『女生徒』も女性語りですが、太宰の本領が発揮されているような気がします。

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