低い張りのある声の声優さんの朗読が印象的でした。新型コロナウイルスのため非常事態宣言が出て、外に出られない悶々とした気持ちと、作中人部の閉鎖感が重なり趣がある朗読となりました。

子供の頃に読んだが、今聞いても「子供の頃に書いた読書感想文」と同じ感想になる。
人間は1人だと自分本位で、他人がいると建前の正義を振りかざしながら結局自分本位なんだなぁと。
子供の頃と唯一違うのは、「そんな大人になりたくない」だったが、今は「そんな人生だったな、というかみんなそうなんだろうな」と思った。
そういう意味じゃ、歳をとって改めて聞いて見るのも良いものです。

学生の時に教科書で出てきて話が気になり読んだ事があったのですが、ここでまた聴けてよかったです。グロテスクなのに展開が気になる書き方だったり、雰囲気を繊細に書いているところも、朗読でも心地よく聴くことができました。