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あいびき
著者: 堀辰雄
朗読: 伊東孝明
総朗読時間:9分0秒
堀辰雄による短編小説
……一つの小径が生い茂った花と草とに掩われて殆ど消えそうになっていたが、それでもどうやら僅かにその跡らしいものだけを残して、曲りながらその空家へと人を導くのである。もう人が住まなくなってから余程になるのかも知れぬ。それまで西洋人の住まっていたらしいことは、そのささやかな御影石の間に嵌めこまれた標札にかすかに A. ERSKINE と横文字の読めるのでも知られる。
※本作品中には、今日からすると不適切な表現が見られますが、作品の時代背景と著者の意図を尊重し、そのままの形で配信いたします。
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目次
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あいびき
朗読時間:9分0秒
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レビュー
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ある五月の午後に少年と少女が空き家の庭に行ったのですが、シャイな少年は好奇心旺盛な少女に空想屋と言われてしまう何とも切なく甘酸っぱい恋物語ですね。
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堀辰雄の作品って、なんだかほのぼのとする話が多い気がする。堪能させてもらいました
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少年と少女の初々しい恋の予感が描かれています。昔はあいびきという言葉だけで、かなりの官能性があったのですね。