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ある冬の晩のこと

ある冬の晩のこと

著者: 小川未明

朗読: 井田愛里紗

総朗読時間:16分22秒

ジャンル:文学・詩歌,短編小説,ヒューマンドラマ

サンプル試聴:
【内容紹介】
小川未明による童話

橋のそばに、一人のみすぼらしいふうをした女が、冷たい大地の上へむしろを敷いて、その上にすわり、粗末な三味線を抱えて唄をうたっていました。
あちらにともっている街燈の光が、わずかに、寒い風の吹く中を漂ってきて、この髪のほつれた、哀れな女を、闇のうちに、ほんのりと浮き出すように照らしているばかりなので、顔もはっきりとわからなかったが、どうやら女は両方の目とも見えなかったようです。

※本作品中には、今日からすると不適切な表現が見られますが、作品の時代背景と著者の意図を尊重し、そのままの形で配信いたします。

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目次

  • ある冬の晩のこと
    朗読時間:16分22秒

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著者情報

小川未明

本名・小川健作。明治15年(1882年)新潟県上越市幸町生れ。
早稲田大学進学のため上京し、「未明」の名付け親坪内逍遥、作家ラフカディオ・ハーンに出会う。在学中の明治37年(1904年)9月、処女小説「漂浪児」を発表。好評を博し、翌明治38年(1905年)、早稲田大学を卒業。 翌年5月に未明は結婚、6月に早稲田文学社に入社『少年文庫』の編集に携わる。
童話雑誌『赤い鳥』創刊後は童話を中心に活動し44歳で童話専従を宣言した。一千編に及ぶ素晴らしい童話の数々を発表したが晩年を過ごした東高円寺の居宅で昭和36年(1961年)5月、脳出血で倒れ、79歳でこの世を去る。

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朗読者情報

井田愛里紗 井田愛里紗

声優。アトミックモンキー所属。

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レビュー

  • 心優しき作品をご紹介いただきありがとうございました。自分の幸せだけを望まない主人公の生き方に感銘を受けました。

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