内容紹介
※本作品中には、今日からすると不適切な表現が見られますが、作品の時代背景と著者の意図を尊重し、そのままの形で配信いたします。
海野十三によるSF短編小説
私たちは、暫くの間リスボンに滞在することになった。
私の連れというのは、例の有名な勇猛密偵の白木豹二のことだ。
リスボンは、ポルトガルの首都だ。そのころリスボンは、欧州に於ける唯一つの国際都市の観があった。この国は英米側に立つのでもなく、日本、ドイツ、イタリヤの枢軸国側に加わっているのでもなく、完全な中立国であった。だから、リスボンの町は、いわゆる呉越同舟というやつで、ドイツ人やイタリヤ人が闊歩しているその向うから、イギリス人やアメリカ人や、それからソ連人までが、安心し切った顔で、ぶらぶらこっちへ歩いて来てはすれちがうという珍風景が、至るところで見られた。
※本作品中には、今日からすると不適切な表現が見られますが、作品の時代背景と著者の意図を尊重し、そのままの形で配信いたします。
私たちは、暫くの間リスボンに滞在することになった。
私の連れというのは、例の有名な勇猛密偵の白木豹二のことだ。
リスボンは、ポルトガルの首都だ。そのころリスボンは、欧州に於ける唯一つの国際都市の観があった。この国は英米側に立つのでもなく、日本、ドイツ、イタリヤの枢軸国側に加わっているのでもなく、完全な中立国であった。だから、リスボンの町は、いわゆる呉越同舟というやつで、ドイツ人やイタリヤ人が闊歩しているその向うから、イギリス人やアメリカ人や、それからソ連人までが、安心し切った顔で、ぶらぶらこっちへ歩いて来てはすれちがうという珍風景が、至るところで見られた。
※本作品中には、今日からすると不適切な表現が見られますが、作品の時代背景と著者の意図を尊重し、そのままの形で配信いたします。
目次
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暗号音盤事件
朗読時間:41分38秒

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著者情報
朗読者情報
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mamezo
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レビュー
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耳順です。海野十三の得意とする諜報もの。戦中の作品とは言え、今まさに大国の大使館関連の国外退去が起きている現実に、背筋が冷える。平和とはなかなか大変なものである。
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話し手さんとしては、まぁまぁです。
でも、ミステリーとしての評価も、うーん??と。何かシリーズの途中だからでしょうか。少し肩透かしでした。
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